香川県坂出市京町の近代建築物「人工土地」の屋上庭園で7日、ローズフェスタが開幕し、色とりどりのバラが美しく咲き誇っている。坂出市の番の州公園でもバラが見頃を迎えており、リニューアルされた約70メートルの花壇に咲く花々の優美な色や形が訪れた人たちを魅了している。


人工土地の「ローズフェスタ」で優美な花を咲かせたバラに見入る来場者=坂出市京町

人工土地の「ローズフェスタ」で優美な花を咲かせたバラに見入る来場者=坂出市京町


 ローズフェスタは、近くに住む女性が屋上庭園の花壇にバラを植えたのがきっかけとなり、2014年から開催。今年は県内の愛好家約20人でつくるグループ「人工土地ルーフガーデナーズ」が準備を進め、市中心部を望む開放的な空間で約80品種120株が色鮮やかな花弁を広げている。

 人工土地ルーフガーデナーズの会員によるバラのアレンジメント作品約50点の展示や、苗などの販売も行っている。会期は9日までで、開催時間は各日10:00から16:00まで。入場無料。人工土地ルーフガーデナーズの野方雅裕事務局長は「人工土地の独創的な建築と街の風景、バラとの競演を楽しんでもらえれば」と話している。


木の幹につるを巻き付けて色とりどりの花を咲かせるバラ=坂出市、番の州公園

木の幹につるを巻き付けて色とりどりの花を咲かせるバラ=坂出市、番の州公園


 番の州公園では約200品種200株のバラを育てている。今年は3月に入って暖かい日が多かったため例年より2週間ほど早い4月下旬に開花した。20日ごろまで楽しめるという。

 花壇のリニューアルは番の州公園事務所南側の竹柵の老朽化に伴い、昨年1月から2カ月ほどかけて実施。瀬戸内国際芸術祭で沙弥島に展示された作品「そらあみ」のように漁師から譲り受けた漁網を約70メートルにわたって張り、バラのつるが巻き付くように仕立てている。

 さぬき浜街道に面する入り口付近では、瀬戸大橋のメインケーブルに見立てた花壇(高さ約2メートル、幅約10メートル)を新設。木の幹にバラのつるが巻き付くように工夫を凝らした展示もあり、ピンクや黄色の花々が来園者を迎えている。

 番の州公園恒例の「バラ祭り」は14~16日に開催。各日10:00から15:00までで、バラ苗や肥料の販売のほか、11:00と13:30からバラの手入れなどに関する無料セミナーを行う。期間中に事務所前でアンケートに答えると、抽選で10人に鉢植えのバラをプレゼントする。入場無料。問い合わせは番の州公園事務所0877-45-6820。

(四国新聞・2021/05/08掲載)

人工土地屋上庭園ローズフェスタ


会場 人工土地 屋上庭園(香川県坂出市京町2-1-13)
開催日時 2021/5/7(金)~5/9(日)10:00~16:00
料金 入場無料

人工土地屋上庭園

番の州公園「バラ祭り」


会場 番の州公園(香川県坂出市番の州公園5)
開催日時 2021/5/14(金)~5/16(日)10:00~15:00
料金 入場無料
TEL 0877-45-6820(番の州公園事務所)

番の州公園

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