香川県高松市の栗林公園でカルガモのひなが誕生し、親子が仲むつまじい姿を見せている。6羽のひなが母親に寄り添って泳ぐ愛らしい様子が来園者を和ませており、同園の担当者は「刺激せず、静かに成長を見守って」と呼び掛けている。


愛くるしい姿で、園内の池を泳ぐカルガモの親と6羽のひな=高松市、栗林公園

愛くるしい姿で、園内の池を泳ぐカルガモの親と6羽のひな=高松市、栗林公園


 同園によると、親子の姿は3日ごろから園北側の芙蓉沼(ふようしょう)などで見かけられるようになった。8日午後には、ひな6羽が水辺で母鳥の後ろを並んで泳いだり、土手の草をついばんだりしていた。園内にはカラスなどの天敵がおり、母鳥は岸辺で身を寄せ合って一休みする間もひなたちをしっかり見守っていた。

 日本野鳥の会県支部によると、同園では例年11月から翌年3月にかけてカルガモが観察できることが多い。5月まで園内にとどまるのは珍しく、同支部は「子育てのために残ったのでは」としている。ひなは約1カ月で飛べるようになるという。

(四国新聞・2019/05/09掲載)

栗林公園


所在地 香川県高松市栗林町1-20-16
休園日 無休
TEL 087-833-7411


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