香川を訪れる外国人観光客の増加を受け、県は、観光地の名称や地名の英語表記を統一するためのガイドラインをまとめた。同じ観光地なのにガイドブックによって表記が異なっているなど、外国人が混乱する事例を解消するのが狙い。各市町などに通知し、パンフレットや道路標識、ウェブサイトなどを英語で作成する際に役立ててもらう。

 ガイドラインは、2020年東京五輪開催などを見据え、観光地などの英語表記の統一を進める国の規定などを参考に策定した。

 観光地の表記のうち、高松市の栗林公園については、県は09年、「Ritsurin Garden」で統一。しかし、民間のガイドブックなどで「―Park」との記載がいまだに散見されており、「―Garden」での統一をあらためて周知する。


県のガイドラインによる表記例

県のガイドラインによる表記例


 道路や街道名は、日本人にも分かりやすいよう、ローマ字表記の後に通りや街道などを表す「street」を付け、「Chuo―dori Street」(中央通り)のように表記する。

 県内に多いため池は「pond」(池)や「lake」(湖)が混在しているが、外国人に意味を正確に伝えるため、ローマ字表記の後に人工の貯水池を表す「reservoir」を使用。例えば、満濃池は「Manno―ike Reservoir」となる。

 ガイドラインは県のホームページで公表。韓国語や中国語のガイドライン作成も進めており、県国際課は「訪れる外国人客にとっても県民にも優しく、分かりやすい表記を目指したい」としている。

(四国新聞・2019/05/09掲載)


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