香川県内の愛好家でつくる「香川二期会合唱団」(団長・合田憲弘)が4日、高松市玉藻町のレクザムホールで第53回定期演奏会を開く。2020年7月に発足から60年を迎えた香川二期会合唱団が、コロナ禍の今こそ伝えたい混声合唱の魅力を届ける。


2019年の第52回香川二期会合唱団定期演奏会(資料)


 香川二期会合唱団は声楽研究団体「香川二期会」の姉妹組織として1960年に発足。県内各地の男女39人が参加しており、今回は30人が混声4部で出演する。指揮は香川二期会合唱団団常任指揮者で県合唱連盟理事の山本啓之(52)が執る。

 プログラムは3部構成。1部はルネサンス後期の音楽家・パレストリーナの「ミサ・ブレヴィス(小ミサ曲)」を無伴奏で披露。ラテン語の美しいハーモニーを味わってもらう。2部は「花と共に」と題し、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」など花がテーマの身近な合唱曲を選曲。3部では昭和を代表する作曲家で2018年に死去した大中恵の混声合唱曲「島よ」に挑戦する。島に人間の姿を重ねた歌を通じ、生きる意味を問いかける。

 団長の合田は「昨年は60周年公演が中止になるなど大変だった半面、仲間と合唱する幸せに改めて気付かされた」と話し、「マスクを着用してステージに立つなどコロナ対策を講じて臨むので、ぜひ生の歌声を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 国などの新型コロナウイルス感染症防止ガイドラインに沿って実施する。14:00開演。会場は大ホール。入場料は一般千円ほか。問い合わせは香川二期会合唱団事務局、電話050-7128-6773。

(四国新聞・2021/07/01掲載)

香川二期会合唱団 第53回定期演奏会


入場料 全席自由 一般¥1,000 学生¥500
開演 14:00
終演 16:00
TEL 香川二期会合唱団 050-7128-6773


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