香川県仲多度郡まんのう町帆山地区の休耕田で、地域住民らが育てている15万本のヒマワリが見頃を迎えている。夏空の下、さんさんと降り注ぐ陽光を浴びた大輪が辺り一面を黄色く染め、訪れた人たちの心を和ませている。


夏空の下、見頃を迎えたヒマワリ。辺り一面を黄色く染めている=まんのう町帆山


 ヒマワリは、帆山地区の農家らでつくる「ほのやま農業集団」が、まちおこしの一環で約10年前から約5ヘクタールの休耕田で25万本を栽培している。現在咲き誇っているのは、このうち約3ヘクタールの15万本で、見頃は18日ごろまで。残り約2ヘクタールの10万本は20日ごろに最盛期を迎え、今月末まで楽しめるという。

 休耕田は「中山ひまわり団地」と名付け、遊歩道や高さ約2メートルの展望台を整備した。展望台からは一面に広がる黄色い花のじゅうたんが望める。

 背丈が約1・5メートルまで伸びたヒマワリは太陽に向かって鮮やかに咲き、訪れた人は空や山々と合わさった景色を写真に収めるなどして満喫している。

 友人夫婦と一緒に来た善通寺市木徳町の主婦(74)は「黄色が映えて絵画のような風景だった。空気がきれいでリフレッシュできた」と話していた。

(四国新聞・2021/07/15掲載)



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