香川大学の学生がデザインした香川の伝統工芸品を紹介する「ネクスト讃岐モダン展」が、香川県高松市昭和町の市歴史資料館ロビーで開かれている。高松張り子などを現代の技術を使ってユニークに作り上げた学生たちによる力作が、来場者の目を引きつけている。7月29日まで。


学生たちが制作した工芸品が並ぶ展示会=高松市昭和町、市歴史資料館ロビー


 香川大学創造工学部の井藤隆志教授の研究室が、研究活動の一環として開催。香川に息づくデザインを学び、今後の伝統工芸の可能性を探るのが狙い。今回は香川県の伝統的工芸品の高松張り子と一閑張りに焦点を当て、学生4人がものづくりの現場で技術を学ぶなどして約1年かけて制作した。

 会場には高松張り子のランタンや、3Dプリンターで成形した一閑張りのチェスなど8点を展示。このうち、「はりこらんぷ」は木をかたどった張り子の照明で、リモコンで12色の光を調整してさまざまな色合いが表現できる。

 4年の糸目凌さん(23)は「伝統工芸の新しいデザインと、機能性にも注目してほしい」と話している。

(四国新聞・2021/07/25掲載)

高松市歴史資料館


所在地 香川県高松市昭和町1-2-20
TEL 087-861-4520


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