デザイン事務所の「人生は上々だ」(香川県高松市)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで販路に困っている土産物品を買い取り、自社サイトで販売する取り組みを始めた。土産物のパッケージを外して日常での需要を取り込むなど新たなニーズを生み出し、販路拡充を目指す。


土産物を小分けして販売する「ノーパッケージデイ」をPRするサイト


 観光客向けの土産物需要が大幅に落ち込み、在庫になった商品、賞味期限が迫り、破棄の可能性が高い商品に着目。企画を「ノーパッケージデイ」と銘打ち、箱などパッケージに入った土産物ではなく、気軽に食べられる個包装商品として販売することにした。

 サイトでは、せんべいやうどんなど、県内業者の商品を中心に紹介。宗家くつわ堂(香川県高松市)の瓦せんべい、ツジセイ製菓(香川県高松市)のサブレ、志満秀(香川県観音寺市)のえびせんべい、純手打ちうどんよしや(香川県丸亀市)のうどんセットなどを、市価より2割程度安く販売している。純利益は全額、グアテマラの子どもたちの教育を支援する事業に寄付する。

 ネット販売に加え、不定期で移動販売も実施する。同社は「ノーパッケージデイの考えが広がり、フードロスを減らすなど環境について考えるきっかけになってほしい」としている。

(四国新聞・2021/09/14掲載)


ノーパッケージデイ (New Alke Store)


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