文房具を取り扱う「文具生活」を運営する四国トラステック(香川県高松市)は、香川、愛媛、高知の3県を色で表現した自社ブランドのインク「四国カラーズ」を開発した。各県2色ずつの計6色で、香川は「盆栽」をイメージした緑色と、丸亀城の「石垣」をイメージしたグレー。細かな色の調合を重ね、オンリーワンのインクに仕上げた。


四国3県を色で表現したインク「四国カラーズ」


 文具業界では、その土地独自の商品を作る動きが活発化しており、四国トラステックはインクの制作に着手。各県の店舗スタッフ(県内は高松市と丸亀市)から郷土を連想させる色を提案してもらい、調合はセーラー万年筆(東京)の協力を得た。

 香川以外では、愛媛が「蜜柑(みかん)」をイメージしたオレンジと「雑魚天(じゃこてん)」のブラウン、高知が「仁淀川」をイメージした青色と「柚子(ゆず)」の黄色。既に各店舗で販売しており、澄んだ青色の「仁淀川」と、深い緑色の「盆栽」が特に人気という。

 万年筆やカラーマーカー、ガラスペンなど、さまざまな文具に対応。使う道具によって独特な濃淡を楽しめる。「近年、書く文化が見直されてきている。手紙を書いたり、イラストを描いたりして、自己表現を楽しんでほしい」としている。

 価格は1瓶50ミリリットル入りで2200円。

(四国新聞・2021/09/15掲載)


文具生活/四国トラステック株式会社


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