日本旅行(東京)が大学生を対象に実施した旅行商品のコンテスト「せとうちプロジェクト」で、香川大経済学部の渡辺孝一郎准教授のゼミに所属する学生5人が提案した「よくばり女子に贈る香川旅!!」が最優秀賞に選ばれた。プランは商品化され、京阪神から小豆島などを巡るツアーとして販売している。


小豆島のエンジェルロードを実地調査した香川大・渡辺ゼミの学生=香川県小豆郡土庄町

小豆島のエンジェルロードを実地調査した香川大・渡辺ゼミの学生=香川県小豆郡土庄町


 学生たちはアンケート調査で、20代女性が会員制交流サイト(SNS)を参考に旅行プランを考え、旅先でグルメと温泉を重視する人が多いことに着目。オリーブ、そうめんなどのグルメと写真映えするスポットが豊富な小豆島、おしゃれなカフェなどが人気の高松市仏生山地区を選んだ。

 エンジェルロード(土庄町)や道の駅小豆島オリーブ公園(小豆島町)、カフェやガーデンなどが集まる複合施設「仏生山の森」(高松市)など、11カ所のスポットを紹介。日本旅行は「仏生山を旅行商品として取り上げたのは初めて。学生の感性が光る商品に仕上がった」と評価した。

 企画した学生代表の鴻上しおりさん(21)は「新型コロナウイルスの影響で現地調査が制限されるなど苦労したが、企画趣旨が受け入れられてうれしい」と受賞を喜び、渡辺准教授は「地元大学生の視点から地域活性化につなげる動きに期待したい」と話していた。

(四国新聞・2021/09/22掲載)


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