小豆島ゆかりの画家の作品や地元の小中高校生の写生画を展覧する美術展が16日、香川県小豆郡土庄町渕崎のおんばた会館で始まった。訪れた地元住民らは、油彩の大作や子どもたちの力作など計約150点をじっくりと鑑賞している。17日まで。入場無料。


小豆島ゆかりの画家らの秀作に見入る来場者=香川県小豆郡土庄町渕崎、おんばた会館


 「世界一狭い海峡」として知られる土渕海峡のある渕崎港(通称おんばた)を中心に、地域の活性化に取り組む「渕崎村里づくり推進協議会」が毎年開催。新型コロナウイルスの影響で、昨年に続いて5月の開催を延期していた。

 地元関係の作家としては、同町出身の宮田保史さん、松尾萬里さん夫妻(共に新制作協会員)の抽象画や、小豆島町の吉元専司さんの造船所を題材にした油絵、土庄町の石井好輝さんの今年の県展入選作などを展示。来場者は「すごいなあ」と感嘆の声を漏らしながら見入っていた。

 子どもたちの写生画は、小豆島オリーブ公園やエンジェルロードなどの観光地を描いた作品のほか、花火や海辺でのバーベキューなど夏休みの思い出を題材にしたものも多く展示されている。

 同協議会の葛西孝通会長(68)は「小豆島の芸術文化は歴史があり、さらなる発展に向けてこの美術展を今後も開催していきたい」と話していた。

(四国新聞・2021/10/17掲載)

おんばた会館



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