香川県丸亀市一番丁の丸亀市立資料館で16日、企画展「名刀見参―京極家の宝刀ニッカリ青江公開―」が始まった。人気の日本刀「ニッカリ青江脇指(わきざし)」のほか、国の重要美術品に認定されている日本刀などを展示。初日から刀剣ファンの女性らが大勢訪れており、市観光協会も「プレミアムマンス」と銘打った多彩な関連行事を始めた。11月21日まで。


大勢の女性ファンらが詰め掛ける企画展=香川県丸亀市一番丁、市立資料館


 ニッカリ青江は豊臣秀頼が京極家に贈ったとされる約60センチの脇差しで、公開は約2年ぶり。企画展では長州毛利家13代藩主の敬親(たかちか)が所持した「助包(すけかね)」や江戸末期に活躍した源清磨(みなもとのきよまろ)作の刀など日本刀26本が並べられており、甲冑(かっちゅう)、つばなどの刀装具も含め、計85点を展示している。

 ニッカリ青江はオンラインゲームで擬人化されて人気を集め、公開のたびに多くの女性ファンらが詰め掛けている。2年ぶりに訪れた千葉市の会社員田中紗弓さん(31)は「公開が待ち遠しかった。これだけ刀剣が並ぶと見応えも十分。期間中、もう一度ぐらいは来たい」と話していた。

 新型コロナウイルス対策として展示室の定員を50人程度に制限し、混雑時は来館者に30分ごとに時間帯を区切った入場整理券を配布している。開館時間は9:30~16:30。月曜休館(18日は開館)。観覧料は一般600円ほか。

 市の観光協会はゲームとコラボレーションし、丸亀城内の特設会場でうどんや丸亀うちわなどの限定グッズを販売。市中心部の飲食店などでは限定メニューもお目見えした。周辺観光地を巡ると、ゲームのオリジナルグッズがもらえるスタンプラリーも実施している。

(四国新聞・2021/10/17掲載)

企画展「名刀見参―京極家の宝刀ニッカリ青江公開―」


会場 丸亀市立資料館1階企画展示室
〒763-0025 香川県丸亀市一番丁(丸亀城内)
会期 2021/10/16~2021/11/21
開館時間 9:30~16:30
休館日 月曜日(※10/18は開館)
TEL 0877-22-5366

企画展「名刀見参―京極家の宝刀ニッカリ青江公開―」



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