「乃木うどん」をぜひ味わって―。善通寺商工会議所青年部(入江亜姫会長)の呼び掛けで、香川県善通寺市の飲食店21店が20日から本年度末まで、善通寺市にあった旧陸軍第11師団の初代師団長を務めた乃木希典大将が兵士食として推奨した通称「乃木うどん」を販売する。乃木大将を知ってもらうとともに、善通寺ならではのうどんの販売を通じてまちの魅力を発信し、活性化につなげる。


餅と鶏肉をトッピングした「乃木うどん」


 乃木うどんは、乃木大将が1898(明治31)年から1901(明治34)年にかけて善通寺市に赴任した際、兵士の健康増進を願って推奨したうどん。力が出るようにと具材に餅や鶏肉を入れている。

 青年部は、2014年に乃木うどんを数カ月限定で13店で販売。おいしいと好評だったが十分に定着しなかったため、さらなる認知度アップを図るほか、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けている飲食店の支援にもつなげようと、協力店を増やして再びキャンペーンを実施することにした。

 今回、乃木うどんを提供する21店は、うどん店やカフェなどで、どの店も餅と鶏肉をトッピングしている。店によっては餅を揚げ餅にしたり、サラダをのせたりしており、さまざまなタイプの乃木うどんが楽しめる。価格は600~900円程度。入江会長は「これを機に、幅広い人に善通寺に来てもらいたい」と話している。

 青年部は、乃木うどんを定着させるため、各店には期間終了後も可能な限り継続して販売するよう依頼しているという。販売する店舗のマップは善通寺商議所で配布しているほか、青年部のフェイスブックのページなどでも確認できる。

(四国新聞・2021/10/20掲載)


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