香川県さぬき市小田のさぬきワイナリーで、香川大学農学部が開発したワイン用ブドウ「香大農R―1」を使った2021年産の赤ワインが完成した。20日からさぬきワイナリーの物産センターや香川県内の主要酒店、香川大学の生協などで販売される。


20日から販売される「香大農R―1」を使った2021年産赤ワイン=香川県さぬき市小田

20日から販売される「香大農R―1」を使った2021年産赤ワイン=香川県さぬき市小田


 赤ワインは「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の商品名で販売され、本格的に生産を始めて今年で16年目。一般的な赤ワインと比べ、抗酸化作用で知られるポリフェノールが2~3倍多く含まれるのが特徴で、色が濃い割に渋味が少なくて飲みやすい。

 瓶詰め作業は今月上旬にスタート。19日は香大農R―1を開発した望岡亮介農学部教授が作業を見守った後に試飲し、「フルーティーで適度に渋味もある。肉料理はもちろん、白ワインで飲む料理にも合いそう」と評価した。収穫を行った農学部4年の奥山悠希さんは「今まで飲んだことがない人にも味わってほしい」と話した。

 今月末までに720ミリリットルボトル約8千本を仕上げる予定で、価格は1本2310円。28日にはさぬきワイナリー物産センター2階で、有料の試飲会を開く。時間は10:00~15:00。

 問い合わせはさぬきワイナリー087-895-1133。

(四国新聞・2021/11/20掲載)


関連情報