乾杯で日本酒を 綾菊酒造 スパークリング商品発売
シャンパンのように乾杯の際に利用してもらおうと、綾菊酒造(香川県綾川町山田下)は、スパークリング日本酒「AWASAKE 泡菊」を発売した。きめ細かな泡立ちやフルーティーな味わいが特徴で、国内外での需要拡大を図る。
「―泡菊」は、発泡日本酒の普及を目指して2016年に発足した「awa酒(あわさけ)協会」(東京)の認定を受けた。同協会は厳格な基準で知られるシャンパンに倣い、▽国産米を100%使用▽醸造中の自然発酵による炭酸ガスのみを保有▽透明な見た目で、容器に注いだ時に一筋泡を生じること―などの認定基準を設けている。
同社は2年前から開発に着手。白濁の原因となる「おり」を集めて取り除く工程や、自然発酵でガス圧を高める温度管理などに工夫を重ね、商品化に成功した。原料米は地元で栽培のオオセトを使用している。
価格は720ミリリットル入り5500円。アルコール度数は13度。県内の地酒専門店で取り扱っている。
岸本健治社長は「全て手作業で高品質に仕上がった。若者や女性にも飲みやすい日本酒としてアピールしていく」としている。
問い合わせは同社087-878-2222。
(四国新聞・2021/12/24掲載)