「札ばさみ」時代とともに さぬき・おへんろ交流サロン 巡拝道具、変遷を紹介
香川県さぬき市前山のおへんろ交流サロンで、四国遍路を巡るお遍路さんの巡拝用具の一つ「札ばさみ」にスポットを当てた企画展が開かれている。江戸期から現在までのさまざまな札ばさみが展示され、時代による形や材質の変遷を知ることができる。2月27日まで。
同施設は個人などからの寄贈を受けて、約1200点の遍路関連の史料を収蔵。企画展は四国遍路の保存・継承に向けた取り組みとして、収蔵品を順次紹介する形で開いている。
今回スポットを当てた札ばさみは、お遍路さんが本堂や大師堂に納める納札を持ち運ぶための入れ物。同施設によると、江戸期など古い時代は2枚の板にひもを通し、その間に納札を入れる形だったが、大正の終わりから昭和初期にかけて箱形が主流に。材質も昭和30年代には木製から合成樹脂となり、現在ではろうそくや線香のほか、納経帳まで巡拝用具一式を入れられるバッグ形式になっているという。
会場のへんろ資料展示室では、これらの変遷が分かる江戸期から現在まで各時代の札ばさみ17点を展示。それぞれの時代の納札も併せて紹介している。展示時間は8:00~15:30。入館無料。
(四国新聞・2022/01/23掲載)
おへんろ交流サロン
所在地 | 香川県さぬき市前山936 |
---|---|
営業時間 | 8:00~16:00(展示時間は8:00~15:30) |
入館料 | 無料 |
定休日 | 年末年始 |
TEL | 0879-52-0208 |