善通寺の魅力、絵で再発見 県外目線で新鮮に描く 旧偕行社で展示会
善通寺の風景をテーマにした「善通寺市を描く絵画展」(善通寺市、善通寺市観光協会、地域美術展協会主催)が、香川県善通寺市文京町の旧善通寺偕行社で開かれている。一つのまちを集中的に描いて活性化に一役買おうと、約30年前から地域美術展協会(本部・松山市)が全国各地で取り組んでおり、県内では初開催。身近な風景が県外の人の新鮮な目で描かれ、善通寺の魅力再発見の場となっている。13日まで。
絵画展は昨年度行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で1年延期。その間、同協会のメンバーは4回スケッチ会を催し、市職員らの案内で市内各地を回ってきた。同協会によると、この小旅行を楽しみに活動を続けているメンバーも多いという。
今回はメンバー75人が油彩や水彩など124点を出品。市内の絵画愛好家も、特別参加として21点を展示した。
作品のテーマで3分の1近くを占めたのが、総本山善通寺やお遍路さんなどの寺院関係。このほか市内に数多く残る古墳や空海ゆかりの捨身ケ嶽(しゃしんがだけ)、旧善通寺偕行社の大正期の想像画、名物「カタパン」の店など、さまざまな視点の作品が並んだ。
会場では、作品の写真を撮ったり、スマートフォンで場所を調べたりして楽しむ来場者の姿が見られた。家族で立ち寄った観音寺市大野原町の会社員、安藤こずえさんは「善通寺は何度も来ているけど、知らない場所も多く、ぜひ行ってみたくなった」と話していた。
(四国新聞・2022/02/09掲載)
善通寺市を描く絵画展
会場 | 旧善通寺偕行社(香川県善通寺市文京町2-1-1) |
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開催日時 | 2022/2/5(土)~2/13(日) 9:00~17:00(最終日は15:00まで) |
TEL | 善通寺市観光協会 0877-63-6315 |