高知市在住の絵本作家、柴田ケイコさんの原画展が香川県丸亀市綾歌町の市立綾歌図書館ギャラリーで開かれている。人気作「おいしそうなしろくま」の原画22点を展示。実際の絵本と照らし合わせながら鑑賞でき、ほのぼのとした世界観を満喫できる。13日まで。


柴田さんのユニークな作品が並ぶ原画展=香川県丸亀市綾歌町、市立綾歌図書館

柴田さんのユニークな作品が並ぶ原画展=香川県丸亀市綾歌町、市立綾歌図書館


 柴田さんは蔦屋書店(東京)が創設した「TSUTAYAえほん大賞」を第1回から2年連続で受賞するなど国内絵本界のトップランナーで、原画展は丸亀市福祉事業団が市民と人気作家が交流する機会をつくろうと初めて企画した。

 展示しているのは柴田さんが手掛ける「しろくま」シリーズの一つ。作品は食いしん坊なしろくまが、食べ物の中に入ったらどんな感じか想像してみたという内容で、会場にはしろくまが入ったご飯やみそ汁などユーモアたっぷりに描かれた原画が並んでいる。

 新型コロナウイルスの影響で、柴田さんを招いての読み聞かせライブやサイン会などの催しは中止した。丸亀市福祉事業団の担当者は「原画だけでもめったに見られない貴重な機会なので、一人でも多くの人に楽しんでもらえれば」としている。

 鑑賞は無料。開館時間は10:00~16:00。2月11日は休館。

(四国新聞・2022/02/08掲載)



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