甘い香り、梅見頃 県園芸総合センター
香川県高松市香南町の県園芸総合センターで赤や白、ピンクに色づいた梅が見頃を迎えている。陽光を浴びて鮮やかさを増した花々がほのかな甘い香りを漂わせ、散策に訪れた家族連れらに一足早い春の訪れを告げている。
同センター内の梅園には、約80品種100本以上の梅が植えられている。今年は寒さや乾燥の影響で、開花が例年より5日ほど遅れているが、早咲きの八重寒紅や新冬至などは既に満開で、直径3センチほどのかれんな花を咲かせている。
母親に勧められて初めて訪れたという高松市屋島西町の木村知世さん(35)は、「甘い香りが好き。肌寒い中でも、つつましくかわいらしい梅の花を見ると春はもうすぐそこだと感じる」と笑みを浮かべた。
梅園ではまだつぼみの品種が多数あるほか、1本の木で紅白に咲き分ける「源平咲き」など珍しい品種も今後開花予定で、フラワーリレーは2月いっぱい続きそう。同センターの松田佳記所長(54)は「たくさんの品種があり、長い期間観賞できます。コロナ対策をした上で十分に楽しんでほしい」と話している。
(四国新聞・2022/02/21掲載)