境内に数多くの風車を飾っている香川県東かがわ市松原の白鳥神社(猪熊兼年宮司)は、新たに桜の花の形をした風車280本を季節限定で取り付けた。ピンクや白色の風車が、早春の風を受けてくるくると回っており、参拝者や近隣住民、カメラ愛好家らを楽しませている。桜の風車の設置は4月末まで。


新たに飾られた桜の花の形をした風車

新たに飾られた桜の花の形をした風車=香川県東かがわ市松原、白鳥神社


 同神社は昨年9月下旬、新型コロナウイルスの影響で地域や神社の行事が中止や延期となる中、「いい風が吹くことで物事が良い方向に回りますように」との願いを込めて、風車の設置を企画。「かざぐるま回廊」と題して社務所近くの表回廊に木枠を取り付け、色とりどりの1030本を飾り付けている。

 当初は今年1月末までの予定だったが、参拝者から好評だったことから継続することにした。今回の桜の風車の設置は参拝者に四季の移ろいを感じてもらえればと、一番目立つ部分にある280本を春の装いに入れ替えた。

 桜の風車は直径約21センチ。従来の物とサイズは同じだが、今回は神社関係者やボランティアが約2週間かけて、クリアファイルを桜の花の形にはさみで加工して仕上げた手作り品。白やピンク、濃いピンクなど計5色あり、縦横約25センチ間隔で1日に設置した。

 2日には近くの本町幼稚園(滝知代園長)の4、5歳児9人が訪問。風を受けて回る“桜の花”に歓声を上げ、田中晴也ちゃん(6)は「回るところが面白い。色がとてもきれい」と目を輝かせていた。


桜の花をあしらった御朱印

桜の花をあしらった御朱印


 同神社は「5月以降も少しずつ飾り付けを変えつつ、風車の設置は続けていくつもり」としている。

 同神社では桜の風車の設置に合わせて、桜の花をあしらった御朱印も用意した。初穂料500円、授与は5月8日まで。問い合わせは同神社 0879-25-3922。

(四国新聞・2022/03/07掲載)



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