甘い香り漂う 善通寺、涅槃桜が見頃
香川県善通寺市の総本山善通寺(管智潤法主)で、涅槃桜(ねはんざくら)が見頃を迎えた。釈迦(しゃか)が入滅した旧暦2月15日ごろに開花することから涅槃桜と呼ばれ、薄いピンク色の花や甘い香りが参拝客らを楽しませている。見頃は20日ごろまで。
品種名は「ミョウショウジ」。1965年に真言宗善通寺派の明正寺(愛媛県新居浜市)で見つかり、弘法大師誕生1200年の73年、総本山善通寺に贈られた。現在、境内には約20本が花を咲かせている。
今年の咲き始めは昨年より10日ほど遅かったが、このところの陽気で一気に開花が進んだという。広島県内から卒業旅行で訪れた大学生の藤野留菜さん(22)と山本祐磨さん(22)は「初めて来たが、すごくきれい」と話し、写真を撮るなどして春を満喫していた。
(四国新聞・2022/03/17掲載)