黒板アートでまちおこしを進める香川県善通寺市は、市内の風景や名物を描いた新たな作品約40点を、各所に展示した。市が取り組んでいる「まちなか黒板アート事業」の一環。来年の弘法大師生誕1250年に向け、訪れた人にまち巡りを楽しんでもらう。


新たにまちなかに展示した黒板アート作品=香川県善通寺市、JR善通寺駅前

新たにまちなかに展示した黒板アート作品=香川県善通寺市、JR善通寺駅前


 善通寺をテーマにした絵画展(2月開催)を地域美術展協会(本部・松山市)のメンバーらに依頼したのに併せて、黒板アートの制作も依頼。チョーク画ではなく、黒板をキャンバスにした油彩画やアクリル画などが出来上がった。

 作品1枚の大きさは1・8メートル×1・2メートル。総本山善通寺に大師の肖像画を、陸上自衛隊善通寺駐屯地前に、そこから見た風景画を置くなど、ゆかりの場所を中心に展示した。

 JR善通寺駅周辺には、五重塔やうどんを浮世絵風にまとめた作品や、有岡古墳から見た風景などの作品がお目見え。このほかゴリラのお遍路さん、猫で構成した曼荼羅(まんだら)など、ユニークな作品も。劣化を防ぐため、いずれもケースで覆われている。

 市は、作品の展示場所を掲載したマップを3千枚作り、おしゃべり広場や観光交流センターなどで配布しているほか、市観光協会のサイト(https://www.kukainavi.com/)でも作品を紹介している。作品は展示場所をローテーションしながら、大師生誕1250年の23年度末まで展示する予定。

(四国新聞・2022/03/22掲載)


善通寺市観光協会


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