ロシアの侵攻を受けるウクライナの人たちを支援しようと、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県丸亀市浜町)を運営するミモカ美術振興財団は23日から、猪熊のスケッチを元に制作したチャリティーグッズの販売を開始した。ウクライナの国旗カラーの缶バッジで、収益は人道支援を目的に日本赤十字社へ寄付する。


ウクライナ支援のために販売している缶バッジ

ウクライナ支援のために販売している缶バッジ


 猪熊は1991年に「世の中に美がわかる人を増やしたい。そうすることで世の中が平和になると思う。美がわかる人は人の気持ちがわかる。人の気持ちがわかる人が増えれば、戦争がなくなる」といったメッセージを残すなど、世界平和に思いを寄せていた。

 同財団ではこうした遺志に基づき、ホームページなどで平和を願うメッセージを発信するとともに、チャリティーグッズの販売を決定。缶バッジはこれまでさまざまな種類が販売されており、ウクライナ国旗カラーの青地に黄色のラインで「四角い目の鳥」のスケッチが描かれたバッジをチャリティーの対象に選んだ。

 同財団は「一人でも多くの人と平和を願う思いが共有できれば」としている。缶バッジは1個220円。美術館は4月1日まで休館しており、ウェブショップで販売している。同2日から館内のミュージアムショップでも販売する。問い合わせは 0877-24-7755。

(四国新聞・2022/03/25掲載)


丸亀市猪熊弦一郎現代美術館


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