高松市はレンタサイクル事業について、4月1日からデジタル技術を活用した新しいシステムの運用を始める。これまでの手書きの利用申請手続きや紙などの利用証、利用料の現金払いに代わり、スマートフォンによる会員登録やキャッシュレス決済などを導入し、利便性を高めた。


新システムに対応したレンタサイクル=香川県高松市浜ノ町

新システムに対応したレンタサイクル=香川県高松市浜ノ町


 同事業は放置自転車を減らすため2001年に開始。近距離移動の交通手段として多く利用される中、市は、手続きの簡素化や省力化を図ろうと2年前から準備を進めてきた。事業費は約1億6千万円。

 新システムでは、スマホに専用アプリをダウンロードして会員登録する。一時利用の場合、自転車に貼られているQRコードをスマホで読み取り、通知される数字を自転車に入力すると解錠される。ゲートの入出場にもスマホを使う。

 利用料は一時利用が従来と同じ24時間以内200円(6時間以内100円は廃止)。定期利用は1カ月間のみとなり、一般、学生とも一律1800円とした。スマホを持っていない人らにはJR高松駅前広場地下ポートに限り、台数限定で従来通り対応する。

 新システムの運用は4月1日7:00から。市交通政策課は「新しい生活様式にも対応しているのが利点。ぜひ利用して」としている。問い合わせは同課087-839-2138。

(四国新聞・2022/03/31掲載)


レンタサイクル事業(高松市)


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