香川県高松市の丸亀町商店街再開発事業で、大工町区域に整備されていた「讃岐おもちゃ美術館」が完成し、開館式が15日に開かれた。関係者ら約100人が出席し、子どもたちに木製おもちゃや県の伝統工芸に親しんでもらう施設の誕生を祝った。25日にオープンする。


おもちゃ美術館を観覧する関係者ら

おもちゃ美術館を観覧する関係者ら=香川県高松市大工町


 同館は東京・四谷にある「東京おもちゃ美術館」の姉妹美術館で、NPO法人わははネット(高松市)が運営する。しょうゆ仕込み用のたるを改造した茶室、香川漆芸の技法を使った漆塗りの滑り台など、香川らしさや伝統の技が詰まったおもちゃ約5千点が並ぶ。

 式典では、同商店街振興組合の古川康造理事長が「再開発事業は積み木を積み上げていくように根気のいる作業。市民の皆さん一人一人に施設を支えていただきたい」とあいさつ。浜田知事は「さまざまな年代の方が交流できる場として、町全体の活性化につながると期待している」と述べた。

 テープカットの後、関係者は館内を見学。子どもたちにおもちゃの遊び方や伝統工芸の魅力を伝えるボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」らが説明に当たった。

 同館は、大工町に整備された地上8階建て施設の1階部分に入居する。施設の2階以上は「丸亀町くるりん駐車場」として昨年12月に開業。一般駐車場376台分で、最上階には電気自動車用の無料コンセント30台分を備えている。


(四国新聞・2022/04/16掲載)

讃岐おもちゃ美術館



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