海抜175メートルの瀬戸大橋の主塔に登る「瀬戸大橋スカイツアー」が23日、3年ぶりに再開した。香川県内外の18人が、坂出市の与島パーキングエリアから北備讃瀬戸大橋に登頂。専門ガイドの説明を聞きながら、巨大な橋と多島美の織りなす絶景を堪能した。


海抜175㍍からの景色をバックに記念撮影するツアー参加者

海抜175㍍からの景色をバックに記念撮影するツアー参加者=坂出市


 スカイツアーは、本州四国連絡高速道路(神戸市)が1998年から春と秋に開催してきた人気のツアー。2019年までに約1万8千人が参加したが、新型コロナウイルスのため19年11月で休止。以降は、旅行会社によるパッケージツアーだけが行われていた。

 本四高速では、緊急事態宣言の解除とともに、パッケージツアーの状況から十分な感染対策が可能と判断し、再開を決めた。

 再開初日は、午後から18人が3グループに分かれて登頂。JR瀬戸大橋線に平行する海抜70メートルの管理用通路を歩き、急階段とエレベーターで上を目指した。最上部では、はるか下の瀬戸中央自動車道を走る車をのぞき込んだり、絶景をバックに記念撮影したりした。

 友人と参加した倉敷市の会社員、渡辺菜月さん(33)は「もっと怖いのかと思ったけど、足場もしっかりしていて安心できた。景色はすごく新鮮で、楽しかった」と笑顔で話していた。

 今後のスカイツアーは、感染対策に留意しながら6月までの金土日祝日に計25回(募集定員計450人)で計画。参加費は大人5千円などで、本四高速のサイトから申し込める。

(四国新聞・2022/04/24掲載)


瀬戸大橋スカイツアー

与島パーキングエリア



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