四国ゆかりの演奏家らによるクラシック公演「よんでんふれあいコンサート」が18日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。バイオリンの川井郁子(高松市出身)やソプラノ歌手藤谷佳奈枝(丸亀市出身)、メゾ・ソプラノ歌手山下牧子(高松市出身)ら香川出身者がソリストとして出演。幅広い層が楽しめる選曲でクラシックの醍醐(だいご)味が味わえる。


右から大友直人、川井郁子、藤谷佳奈枝、山下牧子

右から大友直人、川井郁子、藤谷佳奈枝、山下牧子


 コンサートは四国電力の創立70周年と、よんでん文化振興財団の創立30周年を記念して開催。香川を皮切りに四国4県で1公演ずつ実施し、各県出身者をソリストに迎える。

 香川公演の3人はいずれも第一線で活躍。川井は国内外の主要オーケストラとの共演やテレビドラマの楽曲演奏などで知られる。藤谷は小澤征爾指揮で出演したラベルの「こどもと魔法」が2016年のグラミー賞最優秀オペラ録音賞を受賞。山下は二期会会員として新国立劇場などで精力的にオペラ公演を重ねている。

 今公演のプログラムは12曲。スメタナの「わが祖国」より「モルダウ」やビゼーの「カルメンより」、バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」より「アメリカ」などを聴かせる。指揮は日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者などを歴任した大友直人。管弦楽は瀬戸フィルハーモニー交響楽団で、NHK交響楽団所属のトロンボーン奏者吉川武典(高松市出身)らも加わる。

 川井は「思い出深い故郷で感謝の気持ちを込めて演奏したい」と話し、藤谷は「不安な情勢が続く中、癒やしの時間になれば」とのコメントを寄せた。

 午後7時開演。入場料は一般千円ほか。問い合わせは瀬戸フィル事務局、電話087-822-5540。

(四国新聞・2022/05/11掲載)


公益社団法人 瀬戸フィルハーモニー交響楽団



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