香川県高松市牟礼町の四国霊場85番札所・八栗寺(新見竜玄住職)で、ボダイジュの花が見頃を迎えている。境内を彩る淡黄色のかれんな花とほのかな芳香が、参拝者らの心を和ませている。見頃は20日ごろまで。


境内を淡黄色に彩るボダイジュの花=香川県高松市牟礼町、八栗寺

境内を淡黄色に彩るボダイジュの花=香川県高松市牟礼町、八栗寺


 ボダイジュはシナノキ科の落葉高木。八栗寺の木は樹齢約50年、高さは約10メートルで、毎年6月中旬に無数の小さな花が房状に垂れ下がり、境内に芳香を漂わせている。

 八栗寺によると、花は現在8~9分咲き。13日は朝早くから多くの参拝者らが訪れ、写真に収めたり、ベンチに座って花や香りを楽しんだりして、思い思いに魅力を味わっていた。

 愛媛県から訪れた米家さんは「ボダイジュの花を見るのは初めて。かわいらしくて上品で、甘い香りに癒やされる」と話していた。

 15日には、弘法大師の誕生を祝う「菩提樹(ぼだいじゅ)祭り」を開催。大師堂前に祭った弘法大師の稚児像に甘茶をかけて遺徳をしのぶ。

(四国新聞・2022/06/14掲載)


八栗寺



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