香川県さぬき市多和の四国霊場88番札所・大窪寺の近くで、初夏を彩るアジサイが見頃を迎えている。日を追うごとに青色やピンクの花が色づきを増しており、お遍路さんや観光客らの心を癒やしている。


日を追うごとに色づきを増すアジサイ=香川県さぬき市多和

日を追うごとに色づきを増すアジサイ=香川県さぬき市多和


 アジサイが咲いているのは、大窪寺から南東へ徒歩10分ほどの山の斜面。近くでは毎年春、シダレザクラが咲き誇っている。

 門前で飲食店を営む井川義雄さん(71)の亡き父が約40年前に山の斜面を切り開き、アジサイ約千株を植栽したのがきっかけ。以降も少しずつ株数は増え、今では約1ヘクタールに1500株が群生している。

 今年は例年通り、今月に入ってから色づき始めた。花の色は大半が青色で、しっとりと小雨が降る11日に訪れた同市鴨庄の女性(71)は「上品な色で癒やされる。小雨もアジサイにぴったり」とほほ笑んでいた。

 花は今月いっぱい楽しめる見込み。井川さんは「季節の花を見ることで、訪れる方の気分転換になれば」と話していた。

(四国新聞・2022/06/17掲載)



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