戦火の記憶、後世に 市平和記念館 高松空襲展始まる
1945年7月4日の高松空襲から77年を迎えるのを前に、戦争の悲惨さを伝える「高松空襲展」が25日、香川県高松市松島町のたかまつミライエ5階・市平和記念館で始まった。焦土と化した市街地の様子を記録した写真や空襲体験者が描いた絵画などが並び、市民らに平和の尊さを訴えている。7月4日まで。
戦争体験を後世に引き継ごうと、市が毎年開催。今回は写真や絵画、手記など計約40点を展示している。
会場には、焼け焦げた自動車を捉えた写真をはじめ、空から雨のように無数の焼夷(しょうい)弾が降る様子を描いた絵画など、空襲のすさまじさを伝える資料がずらり。焼け野原の中に建つ市役所や奇跡的に無傷で残った法泉寺の大釈迦像などの写真は、所在地を示した当時の地図と合わせて紹介している。
空襲によって旧市街の約8割が焼失し、1359人の尊い命が奪われたことを説明したパネルや、空襲前後の出来事をまとめた手作りの年表も掲示している。
開館時間は午前9時から午後5時まで。火曜休館。問い合わせは同館〈087-833-2211〉。
(四国新聞・2022/06/26掲載)
高松市平和祈念館
所在地 | 香川県高松市松島町1-5-1 たかまつミライエ5階 |
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営業時間 | 午前9時から午後5時 |
休館日 | 火曜日 |
TEL | 087-833-2211 |