来年の弘法大師空海御誕生1250年を祝う記念祭の実行委員会(委員長・斎藤弘道善通寺市観光協会長)は24日、香川県善通寺市役所で会合を開き、プレ事業の概要を明らかにした。空海マルシェや黒板アート活用などの多彩なイベントや広域連携を通じ、全国にアピールしていく。


空海御誕生1250年祭のPRポスター

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 記念祭は2023年4月23日から、空海誕生日の6月15日まで実施。総本山善通寺で記念大法会や秘仏開帳などが行われ、高松市の県立ミュージアムでも寺宝の展示などが企画されている。

 プレ事業では、今秋に市役所横の偕行社公園(仮称)が整備されるのに合わせて、空海が中国から技法を伝えたとされる「讃岐提灯(ちょうちん)」でのライトアップを企画。特産品「讃岐もち麦ダイシモチ」や、空海に関連したテーマで出店者を募集する「空海マルシェ」も開催する。

 10月には、イノベーター(革新者)であった空海に続く人材を発掘しようと、高校生を対象にした黒板アートコンテストを企画。12月には、同寺をはじめとする真言宗十八本山などをテーマに、地域限定切手を発行する。

 広域連携としては、マラソンとうどん店巡りを楽しむ「うどんマラニック」を、同市を中心とした中讃地域で開催。和歌山県と連携し、同寺、金剛峯寺、東寺の空海三大霊跡を巡礼するスタンプラリーも行う。JR四国と組んで、空海関連のスポットを巡るツアーも予定している。

 ポロシャツやタオルといった記念グッズ、ポスター、プロモーション動画の制作なども行い、市を挙げて機運を高めていく。

 実行委は「広く県内外に向けてPRし、誘客をもたらしたい」としている。

(四国新聞・2022/06/26掲載)


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