香川県丸亀市中津町の中津万象園・丸亀美術館で9日から「生きもの 森羅万象 石村嘉成展」が開かれる。独創的な色使いと構図で、生命力あふれる生き物を表現した版画や絵画など約50作品を展示する。9月11日まで。


石村さんの作品「生きもの 森羅万象」


 愛媛県新居浜市在住の石村さんは自閉症による発達障害があり、障害と向き合いながら制作活動を続けている。同館での個展は2020年以来で、今回は同館が公開40周年記念特別展として企画した。

 今回は「子供を守るアメリカヒグマのお母さん」や「威嚇するパンサーカメレオン」など厳しい環境で力強く生きる命や親子の情愛などにスポットを当てた作品を数多く紹介し、石村さんが生き物に注ぐ視線の温かみを伝える。

 期間中は園内の「味処 懐風亭」で限定ランチを販売。関連行事として17、30日に同市大手町の市民交流活動センター「マルタス」で講演会も開かれる。

 開館時間は午前9時30分~午後5時。水曜休館。観覧料は大人800円ほか。問い合わせは中津万象園・丸亀美術館、電話0877-23-6326。

(四国新聞・2022/07/08掲載)


生きもの 森羅万象 石村嘉成展



関連情報