フランス人現代美術作家のオスカー・ロベラスさん(62)が手がけたインスタレーションなどの作品展が30日、香川県坂出市寿町の市民美術館で始まる。29日には内覧会があり、ロベラスさんが作品を紹介。「作品に込めた自然の力を感じ、人と共存することの大切さを理解してほしい」と話した。


鳥の羽をモチーフにした作品を解説するロベラスさん=坂出市寿町、市民美術館


 ロベラスさんは、日本文化やアジアの哲学などに興味を持ち、作品制作に生かしているアーティスト。現在、フランス・パリと徳島県神山町にアトリエを持ち、活動している。
 今展は同館が市の市制施行80周年を記念し、四国ゆかりの作家にスポットを当てようと企画。ロベラスさんが「自然と人間が共存する世界」をテーマに、ここ2年ほどで制作したインスタレーションや版画、石彫など65点を展示している。
 最も大きい幅6メートル、高さ4メートルのインスタレーションは鳥の羽をモチーフに、自身で紙をすき、染色した和紙を組み合わせた作品で、「自由」を表現。神山町の林をイメージしたタペストリーや楽焼の陶芸作品、庵治石を用いた石彫など、日本文化への造詣の深さを感じさせる作品がそろっている。
 作品展は8月21日まで。入館料は300円(高校生以下、65歳以上無料)。8月7日に作家トークショー、14日には版画実技講座を行う。

(四国新聞・2022/07/30掲載)

オスカー・ロベラス展 -自然と人間が共存する世界-


開催期間 2022年7月30日(土)~2022年8月21日(日)
会 場 坂出市民美術館
住 所 香川県坂出市寿町1-3-35
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
入館料 300円(高校生以下、65歳以上無料)
TEL 0877-45-7110


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