瀬戸内国際芸術祭実行委員会は30日、夏会期(8月5日~9月4日)の会場の一つ・大島(香川県高松市)について、作品の公開を8月15日に延期すると発表した。新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、島内にある国立療養所・大島青松園の高齢入所者への影響を配慮した。

 全国で感染者が急増している状況を踏まえ、同実行委と高松市、同園が協議。お盆期間で県内外から多くの観光客の来島が見込まれる8月半ばまでの間は、作品の公開を見送ることにした。31日間の予定だった公開期間は、8月15日~9月4日の21日間になる。
 会場となる他の島々と高松・宇野両港では、予定通り作品を公開する。運営側は感染抑止のため、無人検温システムの増設や、公式ウェブサイトや交流サイト(SNS)を通しての来場予定者への注意喚起を進めており、同実行委は「感染対策を徹底した上でアート作品を楽しんでほしい」と呼びかけている。

(四国新聞・2022/07/31掲載)


瀬戸内国際芸術祭2022


四国新聞 特集 瀬戸内国際芸術祭


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