琴平町が進めていた金刀比羅宮参道沿いの「札の前トイレ」の改修工事が完了し、8日から使用が始まった。改修に合わせて、障害のある人も使いやすい多目的トイレの位置を入り口近くに変え、女性用には授乳用ベビールームを設置。また、訪日外国人客(インバウンド)にも分かりやすいピクトグラム(絵文字)の看板を付けるなど誰もが利用しやすいよう整備した。


女性用トイレに新たに設置された授乳用のベビールーム

女性用トイレに新たに設置された授乳用のベビールーム


 札の前トイレは観光客らの利用頻度が最も高い。1969年に県が設置し、2003年から町が管理している。町によると、観光客や外国人客から「清潔感がない」「和式の使い方が分からない」という意見を受け、18年11月から改修していた。費用は約2千万円。

 多目的トイレにはオストメイト(人工肛門を必要とする人)への対応として新たに専門の設備を追加。男性、女性用とも和式便器から洋式便器へ変更した。

 外観の色は、旧金毘羅大芝居(金丸座)周辺の雰囲気に合わせて、落ち着いたクリーム色を採用した。

 町は「今後も老朽化が著しい施設の改修に取り組んでいきたい」としている。

(四国新聞・2019/03/09掲載)


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