高松藩初代藩主・松平頼重の生誕400年を記念した展示「ズドン―頼重と鉄砲―」が、香川県高松市昭和町の市歴史資料館学習室で開かれている。頼重が考案した同藩の鉄砲の仕様や運用に関する古文書、江戸時代の火縄銃などを展示している。8月14日まで。


高松藩初代藩主・松平頼重の生誕400年を記念した展示「ズドン―頼重と鉄砲―」=香川県高松市昭和町、市歴史資料館

高松藩初代藩主・松平頼重の生誕400年を記念した展示「ズドン―頼重と鉄砲―」=香川県高松市昭和町、市歴史資料館


 頼重は1622年に水戸藩初代藩主・徳川頼房の長男、家康の孫として誕生。42年に高松藩に入封し、高松城の修築・増築や城下町の整備に力を注ぎ、同藩の礎を築いた。
 会場には、同館の所蔵品を中心に約10点を展示。高松松平家に仕え、同藩の鉄砲に関する「秘事」を代々伝えた那須家が仕立てた巻物には、縦横無尽に動けるように大砲の筒の長さを短くし、大砲を乗せて運ぶ台車を頼重が発明したことなど、鉄砲の形から使い方までが詳細に記されている。
 高松藩の鉄砲鍛冶らが手がけた火縄銃が並ぶほか、鉄砲演習や武芸に秀でた藩士に与えた褒美など、頼重にまつわるエピソードを紹介。武芸を重んじた頼重の一面をうかがうことができる。
 入場料は一般200円(高校生以下無料)。問い合わせは同館〈087-861-4520〉。

(四国新聞・2022/08/11掲載)


高松市歴史資料館



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