本島汽船(香川県丸亀市)は20日、丸亀港―牛島―本島間の航路に導入する新旅客船の船名が「にじまる」に決まったと明らかにした。今秋の就航を予定している。同市福島町の丸亀港桟橋で発表式を行い、新船名を考案したいずれも同市在住の合川聡一郎さん・晃太郎君親子と横瀬祐子さんに記念品を贈った。


新船名のボードを掲げる考案者の横瀬さん(右)と合川さん親子=香川県丸亀市福島町

新船名のボードを掲げる考案者の横瀬さん(右)と合川さん親子=香川県丸亀市福島町


 新旅客船は現在運航中の「ブルーオーシャン2」が老朽化したことを受けて導入する。総トン数19トン、全長19・1メートルで、旅客定員は80人。
 新船名は、より地域の人に親しみを持ってもらおうと公募。1500件以上の応募の中から選んだ。「にじまる」という船名について、「本島、牛島の『にじま(二島)』と丸亀をつなぐ架け橋になってほしいという思いで考えた」と横瀬さん。聡一郎さんは「親しみやすく覚えやすい名前を、と子どもと一緒に考えた。就航したら、ぜひ子どもと一緒に島へ遊びに行きたい」と話した。
 発表式で同社の山下周市社長は「丸亀市の航路に合った船名。島民の協力、市の指導を仰ぎながら、これからも地域の発展に努めたい」とあいさつ。本島在住の岡田剛・同市議会副議長が「船は島民にとって水道や電気と同じぐらい重要なライフライン。新船が素晴らしい船になってくれることを願う」と祝辞を述べた。

(四国新聞・2022/08/21掲載)


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