香川大の学生が香川県高松市の屋島山上で、山頂からの夜景と県の伝統工芸品「讃岐提灯(ちょうちん)」の明かりを楽しむカフェを開いている。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。初日の19日は、開店と同時に家族連れや若者グループらが訪れ、柔らかな明かりが照らす幻想的な雰囲気を満喫した。


讃岐提灯の明かりに照らされ食事を楽しむ来場者=高松市、屋島山上


 香川大の学生チャレンジプロジェクト「TERASU」と同市が連携して取り組む地域振興策の一環。例年は8日の会期を4日に短縮するなど、感染対策を徹底して開催している。
 会場のれいがん茶屋では学生が手作りした約500個の讃岐提灯を配置し、マスク姿の学生が笑顔で接客しながらフルーツサンドやキウイオレンジサイダー、瀬戸内レモネードなどを提供。来場者は、提灯を写真に収めたりしながらこの時季ならではのイベントを楽しんでいた。
 残す開催日は20、26、27日の計3回。学生リーダーの和田葉奈加さん(20)=経済学部2年=は「今回のコンセプトは『出逢いをてらす』なので、多くの人に楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。会期中は讃岐提灯作りができるワークショップも開催。営業時間は午後6時~9時(ラストオーダー同8時半)。

(四国新聞・2022/08/20掲載)


屋島山上ちょうちんカフェ



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