プロ奏者と心一つに KJO、大久保成美(フルート)と共演 28日、レクザムホール
香川県内の小中高生を中心につくる「かがわジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ(KJO)」の第21回定期演奏会が28日、高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。今回の注目は2018年度の県文化芸術新人賞を受賞したフルート奏者・大久保成美との共演。第一線で活躍する演奏家と息の合った爽やかな音色を響かせる。
大久保は東京芸大大学院を修了。17年に名古屋フィルハーモニー交響楽団に入団し、現在は首席フルート奏者を務めている。今回は同新人賞の受賞記念公演を兼ねて出演する。
プログラムは4曲。大久保が共演するのはコンクールの課題曲で演奏されるなど広く親しまれているモーツァルトの「フルート協奏曲第2番」で、軽やかに躍動するようなメロディーを聴かせる。このほか、重厚で華やかなリストの「交響詩第3番レ・プレリュード」、エルガー「弦楽セレナーデ」、ホルスト「吹奏楽のための第一組曲」を取り上げる。
指揮は国内主要オーケストラと共演している山本祐ノ介が担当。コンサートマスターは曲ごとに異なり、河原桜子(大手前高松高2年)、横田貴絵(坂出高3年)、十河日奈子(高松一高2年)、蓮井遥貴(高松西高2年)が務める。
KJOは01年に発足し、現在は小学4年から高校3年までの約60人が在籍。今回は学級閉鎖など新型コロナウイルスによる制限を乗り越えての定演となる。蓮井は「思うように練習できないこともあったが、1年間精いっぱい頑張ってきた。心安らぐような演奏を届けたい」と話している。
国の感染拡大予防ガイドラインに沿って実施。午後2時開演。入場料は一般1500円、学生は無料。問い合わせは同ホール、電話087-823-5023。
爽やかな音色を 大久保成美の話
新人賞受賞ステージとして、かつて所属していたジュニアオケと共演できることをうれしく思う。まだまだ暑さは続くが、香川の皆さまに爽やかなモーツァルトを届けたい。
(四国新聞・2022/08/25掲載)