芸術の秋に文化を楽しみながら街の魅力にも触れてもらおうと、坂出商店街まちづくり会議(代表・増田成宣坂出市商店街連合会長)は3日から、同市内のアートスポットを訪ねるスタンプラリーを開催する。11月27日までの期間中、アートの力を街のにぎわいづくりにつなげる。


香川県立体育館模型の展示の準備に取り組む坂出商店街まちづくり会議のメンバー=坂出市本町、信金ギャラリー

香川県立体育館模型の展示の準備に取り組む坂出商店街まちづくり会議のメンバー=坂出市本町、信金ギャラリー


 坂出商店街まちづくり会議は2020年から、同市内の商店街の空き店舗などを活用し、作品展示やワークショップなどを行うイベントを年1回開催している。今年は市内に点在する文化施設を訪れることで、商店街だけでなく坂出の街全体に興味を持ってもらおうと、施設巡りのイベントを企画した。
 スタンプを置くのは、市民美術館(寿町)やかまどホール(駒止町)、鎌田共済会郷土博物館(本町)など9カ所。期間中に6カ所のスタンプを取得すれば、オリジナルの缶バッジがもらえる。
 元町ギャラリー(元町)と信金ギャラリー(本町)、野外展示スペースけいの里(江尻町)の3カ所では開催期間に合わせ、市内外のアーティストの絵画や写真、造形作品などを展示する。信金ギャラリーにはイベントプロデューサーも務める建築家の平野祐一さん(高松市)が、「舟形」の体育館として有名な県立体育館を30分の1に縮小した段ボール製の模型を展示。写真家の山田晋司さん(坂出市)が坂出の風景を撮影したスナップ写真や、坂出商業高校写真部の作品など約100点も並び、会場を彩る。
 増田代表は「高校生も参加するなど、多様なアート作品が楽しめるイベント。多くの人に坂出の街の魅力を体感してほしい」と呼びかけている。

(四国新聞・2022/09/03掲載)


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