風車に短冊、願い託して 東かがわ・白鳥神社 手作り344本、秋風に揺れ
数多くの風車を飾っている香川県東かがわ市松原の白鳥神社(猪熊兼年宮司)は、新たに願い事を託せる短冊付きの風車を境内に344本設置した。爽やかな秋風を受けてくるくると回る様子が、参拝者を癒やしている。設置は11月末まで。
同神社は昨年9月下旬、新型コロナウイルスの影響で地域や神社の行事が中止や延期となる中、「いい風が吹くことで物事が良い方向に回りますように」との願いを込めて、風車の設置を企画。「かざぐるま回廊」と題して社務所近くの表回廊に木枠を取り付け、色とりどりの1030本を飾り付けてきた。
これまでは風車のみだったが、今回は同神社が昨年から夏場に実施している風鈴の飾り付けと同様、願い事を託せる短冊が付いた風車を用意。「秋風かざぐるま短冊奉納」と銘打ち、拝殿正面にある随身門前と手水舎に木製の特設棚を設けて飾り付けた。
風車は直径約20センチで、神社関係者がクリアファイルをはさみで加工して仕上げた手作り品。紅葉をイメージした紅色や赤色など秋らしい落ち着いた6色を用意、随身門前には288本、手水舎には56本が30センチ間隔で並んでいる。今回の設置で、神社にある風車は1374本となる。
奉納は社務所で午前8時半~午後5時に受け付け、初穂料は短冊一つ当たり300円。家内安全や良縁、疫病退散など、願い事の内容は自由。同神社は「秋風を受けて回る風車に願いを託していただければ」としている。
(四国新聞・2022/10/05掲載)