高松市出身のピアニスト脇みずきが所属するアンサンブルが11月10日、香川県高松市紺屋町の市美術館講堂でコンサートを開く。メンバーは留学先のドイツで共に学んだチェロ奏者吉岡知広、コントラバス奏者田中洸大郎の3人。海外で切磋琢磨(せっさたくま)した仲間が息の合った豊かな音色を響かせる。


脇みずき

脇みずき


 脇は高松一高、京都市立芸大を経て2011年に渡独し、ライプチヒ音楽演劇大を修了。19年に帰国後は伴奏を中心に活動しており、昨年からは3人それぞれの地元で同アンサンブルのコンサートを開いている。吉岡と田中は仙台フィルハーモニー管弦楽団の所属。
 コンサートはライプチヒ大のある通りの名称にちなみ「GRASSI」と題して5曲を予定。聴きどころはサンサーンスの「動物の謝肉祭」で、さまざまな動物を想起させる組曲をトリオ版に編曲して届ける。ほかにショスタコービッチ「5つの小品」、プロコフィエフ「チェロソナタ」などを取り上げる。
 脇は「ドイツで苦楽を共にした友人と私の故郷でコンサートを開催できてうれしい。多くの方々に演奏を楽しんでほしい」と話している。
 午後6時半開演。入場料は一般3千円ほか。問い合わせは事務局、電話087-868-2893。

(四国新聞・2022/10/20掲載)


関連情報