フライパン、水道管、トイレ掃除などに使うラバーカップ―。これら暮らしの道具を楽器として使い管弦楽と共演させる「ルロット・オーケストラ」が22日、香川県高松市屋島西町の穴吹学園ホールで公演を開く。不思議な楽器が次々と登場し、親子で楽しめるユニークな舞台となりそうだ。


ルロット・オーケストラの過去の公演の一幕(資料)

ルロット・オーケストラの過去の公演の一幕(資料)


 同オーケストラは、同市出身のフルート奏者浜川慎司がクラシック鑑賞の入り口になるような公演を開こうと2010年に設立。メンバーは東京と香川在住者で構成しており、県内では子ども向け施設などで小規模コンサートを開いてきた。県内初となる今回のホール公演「楽器の国のフシギな舞踏会」には両都県の9人が出演する。
 プログラムは15曲。前半は「創作楽器」が登場し、フライパンを20個並べて鉄琴のように鳴らしたり、音階ごとに長さを調節した水道管の口をスリッパでたたいたりして、運動会で使われる「道化師のギャロップ」などを奏でる。ラバーカップとホイッスルを融合させた楽器とバイオリンの早弾き競争など見どころ満載の公演となる。
 後半は香川らしいプログラムも。童謡「村祭り」の中に民謡「こんぴら舟々」と「一合まいた」を盛りこみ、アメリカンバンド風のアレンジで聴かせる。浜川は「身近な物もアイデア一つで楽器になる。大人も童心に返って楽しんでほしい」と話している。
 かがわ文化芸術祭2022の参加公演。午後2時開演。入場料は一般3千円(前売り2500円)ほか。問い合わせは浜川、電話090-3961-3368。

(四国新聞・2022/10/20掲載)


ルロット・オーケストラ



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