香川県観音寺市の夜の街を散策するアートイベント「よるしるべ」(同実行委員会主催)が28日夜、旧観音寺町商店街エリアで始まった。新型コロナウイルスの影響で、開催は3年ぶり。4組のアーティストらが展開する映像や明かりの作品が寺院や商店街などを幻想的に彩っている。


明かりや映像の作品が夜の街を彩る「よるしるべ」=観音寺市観音寺町


 瀬戸内国際芸術祭2022の公式プログラム。今年で10回目の節目となった。前期は30日まで。後期は11月3~5日。
 「よるしるべで観音寺の夜を遊ぶ」をテーマに、過去最多の17の作品を出展。今回初めて、ワークショップに参加した子どもらがアーティストと街を歩き、着想を得て一緒に制作したユーモラスな力作も含まれている。
 日が落ちると、家族連れや若者グループなどがマップを手に路地裏をそぞろ歩き、建物の壁に投影された映像、寺院の竹明かりや陶磁器による明かりなどの作品を楽しんでいる。約10年ぶりに訪れたという同市粟井町の70代女性は「竹明かりは特に見応えがある」と満足そうに話した。
 29日からはガイドツアーがスタートし、2カ所にキッチンカーが登場。30日には午後7時から一心寺で「よるしらべ」と題して声明と雅楽のコンサートが開かれる。入場無料。
 よるしるべの時間は午後6時~同9時。詳細は公式サイト。期間中、ハイスタッフホール前に案内所を設けている。

(四国新聞・2022/10/30掲載)


よるしるべ2022


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