95歳の現在も意欲的に制作や指導を続ける現代彫刻家、速水史朗さん(香川県仲多度郡多度津町)の個展が5日から、坂出市駒止町のかまどホールで開かれる。新作の石彫2点をはじめ、瓦粘土を使ったオブジェの瓦シリーズや抽象画など計約120点を展示する。27日まで。


石彫作品「WORK2022 GATE」の黒バージョン

石彫作品「WORK2022 GATE」の黒バージョン


 速水さんは、今年新しく開庁した多度津町役場に設置された「出会い」をはじめ、東京都庁などのパブリックアートを数多く手がける。同展は2年に1度開催しており、2年分の創作活動の成果が並ぶ。
 新作の石彫作品「WORK2022 GATE」は、花こう岩を加工した高さ50センチほどの作品でピンクと黒の2点を出品。表面をつややかに磨き上げ、輝く未来へと門をくぐっていこうという思いで制作したという。また、瓦粘土を使用した「瓦2022 GATE」約30点も新作。大小の瓦粘土をさまざまな形にくりぬいて門を表現している。抽象画6点のほか、昨年制作した86点が並ぶさまは圧巻だ。
 速水さんは「地元の皆さんに活動の成果を見ていただく機会なので毎回楽しみにしている。ぜひ多くの人に見てほしい」と話している。12、23日は作家が在廊する予定。
 入場料300円(70歳以上と高校生以下は無料)。問い合わせは同ホール、電話0877-46-2178。

(四国新聞・2022/11/04掲載)



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