香川県綾歌郡綾川町萱原のイオンモール綾川で「四国こんぴら歌舞伎大芝居展」が開かれている。のぼりや提灯(ちょうちん)などで旧金毘羅大芝居(金丸座)にいるかのような空間を演出、買い物客の目を引き付けている。展示は来年2月ごろまで。


ミニ芝居小屋で写真を撮る買い物客=綾川町萱原、イオンモール綾川

ミニ芝居小屋で写真を撮る買い物客=綾川町萱原、イオンモール綾川


 1985年に金丸座で始まった歌舞伎公演は、春の風物詩として毎年行われてきた。しかし新型コロナウイルスの影響などで2020年から中止が続いており、来春の公演も開催見送りが決定。こんぴら歌舞伎が忘れられないようにと、同店の協力で琴平町が展示した。
 会場には、金丸座で実際に使われている顔見世提灯や色鮮やかなのぼりが並び、にぎやかな雰囲気。「義賢最期」などの場面を描いた絵看板や第1回公演時のポスターが展示され、金丸座を紹介した映像も流れている。
 また、金丸座を模したミニ芝居小屋を設置。中に入れば、客席にいるかのような気分を味わうことができ、訪れた親子連れらは興味深そうに眺めたり写真を撮ったりしていた。

(四国新聞・2022/11/26掲載)



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