「ふるさと納税」制度の活用を促そうと、坂出市は新たな返礼品として瀬戸大橋の主塔に上がる人気イベント「瀬戸大橋スカイツアー」などを追加した。他自治体にはない特色ある返礼品を盛り込み、寄付者の新規開拓に努める。


坂出市がふるさと納税の返礼品に追加した「瀬戸大橋スカイツアー」。貸し切りで地上175メートルからの絶景を楽しめる(資料)

坂出市がふるさと納税の返礼品に追加した「瀬戸大橋スカイツアー」。貸し切りで地上175メートルからの絶景を楽しめる(資料)


 同市の昨年度のふるさと納税額は約3億9300万円で、ここ6年間は右肩上がりに増えてきた。ただ、本年度上半期の実績は前年同期の約75%と、目標寄付額の4億円達成に黄信号がともっており、返礼品の拡充で新たな寄付者の獲得を狙う。
 市は9月から仲介サイトを二つ増やして四つとした上で、約80件の新規返礼品を加えてラインアップを約340件に増やした。
 香川県坂出市与島町の瀬戸大橋橋台から主塔のデッキに上がるスカイツアーは、地上175メートルの高さから瀬戸内海や島々を望む絶景を楽しめるイベントで、本州四国高速道路が4~6月と10、11月に開催。1回の定員は18人で、通常は複数のグループが一緒に参加するが、同社の協力により5万円の寄付者は1グループ(3人以下)で貸し切ることができる。
 このほか、坂出カントリークラブ(同市府中町)の商品券や県産米「おいでまい」の新米など、さまざまな新商品が加わった。市政策課は「お歳暮に活用できる返礼品も用意している。ぜひ、ふるさと納税サイトで坂出のページをのぞいてほしい」と呼びかけている。

(四国新聞・2022/12/03掲載)


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