オリーブの葉を有効活用しようと、農業経営高校(香川県綾川町北、池田宏樹校長)農業生産科の生徒が、生地に葉の粉末を練り込んだ「オリーブうどん」を開発した。鮮やかな緑色で、食べやすいよう細麺に仕上がっており、14日から一般販売を開始した。


農業経営高生が考案したレシピを商品化した「オリーブうどん」=香川県綾川町滝宮、道の駅滝宮

農業経営高生が考案したレシピを商品化した「オリーブうどん」=香川県綾川町滝宮、道の駅滝宮


 同校では校庭で、15本ほどのオリーブの木を栽培している。同科の3年生3人は、剪定(せんてい)後に廃棄されることが多い葉に活用方法がないかと昨年3月から検討を重ね、葉を細かく刻んで粉末状にし、生地に練り込んだうどんを製造することを思い付いた。
 最適な粉末の状態や練り込む割合などを調べるためこれまで、10回以上の試食会を繰り返すなど試行錯誤。昨年10月にレシピが完成し、香川県高松市の製麺業者に提供したところ、味とともにアイデアの面白さが注目され、商品化が決まった。
 商品名は、農業経営高校の前校名(主基高校)から「みんな大主基 農経オリーブうどん!」と名付けた。綾川町滝宮の道の駅滝宮で販売する。価格は400円。同校の山地瑞生さん(18)は「食味がばらばらになってしまったり、完成にこぎつけるのは大変だった。ぜひ、多くの人に食べてもらいたい」と話している。
 道の駅滝宮では15日午前10時から、試食会も実施する。会場では合わせて、同校で栽培したトマトやイチゴなども販売する。

(四国新聞・2023/1/15掲載)



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