国内外の若手ピアニストが表現力などを競う「第5回高松国際ピアノコンクール」(同組織委員会主催)は12日、香川県高松市玉藻町のレクザムホールで開幕する。幕開けに先立ち11日、同ホールで記者会見が行われ、1次審査に挑む42人の演奏順が発表された。組織委のメンバーは、県民らに向け「世界から集まる若手の情熱あふれる演奏に触れてほしい」などと来場を呼びかけた。


開幕前の会見であいさつする綾田会長(左から3人目)=高松市玉藻町、レクザムホール

開幕前の会見であいさつする綾田会長(左から3人目)=高松市玉藻町、レクザムホール


 記者会見には、組織委の綾田裕次郎会長と池田知事、大西市長、青柳晋副審査員長らが出席。日本、ロシア、韓国など9の国と地域から19~35歳の42人の出場が決まったことや、演奏順が公表された。
 会見で綾田会長は「新型コロナウイルスの影響で1年延期したが、無事開催できることに感謝したい」とあいさつ。池田知事は「瀬戸内を眺望できる場所での開催によって香川のブランドが高まれば」と期待を込めた。
 青柳副審査員長は、出場者について「前回に増して素晴らしい才能が集まった」とした上で、「音楽家に大きな影響を与えたコロナ禍を経て、彼らがどんな演奏を聴かせるか楽しみ」と開幕を心待ちにしていた。
 1次審査は12日から14日まで行われ、課題曲であるバッハやショパンの作品3曲を25分以内でソロ演奏する。12日の開演は午前11時で、ジュン・フィ・チョウさん(韓国)の演奏から始まる。出場者で唯一の県人の西本裕矢さん(20)=高松市出身、東京芸大2年=は同日の9番目に登場する。1次審査の通過者は14日に発表される。
 審査は全て公開する。会期は24日の入賞者演奏会までの通算10日間。

(四国新聞・2023/02/12掲載)


第5回高松国際ピアノコンクール



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