坂出の離島PR 高校生、ガイド本製作 芸術祭会場以外が中心
香川県内の高校生が中心となり、地域の盛り上げに向けて活動しているNPO法人「香川活性化生徒の会」が、香川県坂出市の離島3島をPRする観光ガイドブックを製作した。同会は「手に取って、まだ十分に伝わっていない島々の魅力に触れてほしい」としている。
ガイドブック「高校生が作る香川県島巡りガイド」は、瀬戸内国際芸術祭が開催されるなど香川県内の離島が注目される中、芸術祭会場に選ばれていない島を中心に紹介し、観光振興などにつなげることが目的。昨年9月に企画がスタートし、第1弾は「瀬戸大橋編」として同市の与島、岩黒島、櫃石島を取り上げた。
香川活性化生徒の会メンバーが9月と10月の2回、3島を訪れ、鍋島灯台(与島)や櫃石海水浴場などの観光地だけでなく、岩黒島の夕焼けやネコがくつろぐ漁港など、生徒の視点で興味を引かれた場面を取材した。写真はほぼ生徒が撮影したものを掲載。文章、構成も自分たちで考案し、12月に完成した。
A5判10ページオールカラーで、1千部作製。1月29日には与島パーキングエリア(PA)で来場者に約200部を配布し、残りの500部を坂出市へ、300部を香川県に寄贈することとした。
今月6日には市役所で贈呈式があり、同会会長の白井航介さん(17)=高松高2年=や、製作担当の石川昂輝さん(17)=同=ら4人が有福市長にガイドブックを手渡した。白井さんは「自分たちが見て感動したり、すごいと思った場所を盛り込んだ。いいものができたと思うので、何度も楽しんでもらいたい」と話した。
(四国新聞・2023/02/14掲載)