三豊市観光交流局は、桜の名所として人気が高い紫雲出山(香川県三豊市詫間町)の花見シーズンのマイカーでの入山をオンラインによる事前予約制とし、1日から受け付けをスタートした。高松空港の国際線の運航再開などで今年は外国人観光客が大幅に増えるとみられ、受け入れ態勢を充実させた。

 入山者には老木の保全を目的に同局が行っている「桜募金」に応じてもらい、交通整理協力金を含め有料とする。事前予約制は新型コロナウイルス感染拡大を受けて渋滞緩和も目的に導入し、3年連続。
 対象とする期間は25日~4月10日。午前9時、同11時、午後1時、同3時、同5時からの五つの時間帯に分けて予約を受け付けている。料金は乗用車1台につき平日1750円、土日2300円。手続きは同局のホームページ〈www.mitoyo-kanko.com〉で行い、原則としてクレジット決済とする。売り切れ次第終了。期間中、大浜漁港に受付所を設ける。
 民間事業者の周遊バスや乗り合いタクシーは、昨年より増便して運行する予定。一方、徒歩で登山する場合は予約は不要で、大浜漁港に専用駐車場を設ける。山頂で1人500円の桜募金に協力を依頼する。
 同局によると、政府が昨年6月に外国人観光客の受け入れを再開し、紫雲出山の桜の写真が2019年に米紙ニューヨーク・タイムズに掲載されて海外での知名度が高まってから訪日客にとって実質的に初めての桜シーズンになる。すでに台湾や香港などからの問い合わせが急増しており、同局ではホームページを多言語化し、予約手続きで海外クレジットカードでの決済も可能にした。

(四国新聞・2023/03/04掲載)


三豊市観光交流局



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